糖尿病・高血圧・脂質異常症
糖尿病
無症状であるために軽視されがちな病気ですが、発症初期から厳格な血糖コントロールを行うことで、数十年後の細小血管症や動脈硬化症の進行を抑え、さらに死亡率を下げる効果があると報告されています。
そのため、早期診断と早期管理の重要性が一層高まっています。
人によって高血糖の病態は異なり、また生活も異なります。
その人の高血糖に至る病態を把握し、さらにライフスタイルに合わせたオーダーメイド治療を目指しています。
脂質異常症・高血圧症
日本人の死因の第1位はがんですが、第2位と3位を占めているのは、狭心症や心筋梗塞などを含めた心臓病と、脳出血や脳梗塞などの脳卒中であり、心臓病と脳卒中を合わせると総死亡の約30%を占めています。どちらも、動脈硬化が原因となって起こる血管の病気です。
虚血性心疾患や脳卒中に関して、とくに危険な因子とされるのが、肥満(特に内臓脂肪型肥満)、高血圧、脂質異常症、耐糖能異常(糖尿病とその境界型)です。
これらが3つ以上異常と診断された人の場合、虚血性心疾患や脳卒中になる可能性が、いずれも正常な人の約36倍以上になるといわれています。
現在ではこのような状態を「メタボリックシンドローム」と呼んでいます。
これらの項目に心当たりがある人は、一つずつでも減らしていくことが重要で、総合的な治療が必要です。
院内検査機器紹介
より高精度、かつ短時間のHbA1c測定機器
血液中の多くの成分からなる混合物を分離して測定できる「HPLC法」を用いて、高精度に、かつ短時間(100秒)で測定できるHbA1c測定機器を導入しています。
カンタン糖尿病・脂質検査:指先チクッ、6分で結果
指先からのチクッと指の先に小さな針を刺し、微量検体(HbA1c:2μL、脂質:19μL)で
測定可能です。
*その他の項目が含まれる場合は、静脈採血でもおこなっています。
測定可能項目と測定時間
- HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワンシー):100秒
HbA1cは赤血球のたんぱくであるヘモグロビンとブドウ糖が結合したもの。
食事などの影響を受けないため、直近1~2カ月間の平均的な血糖値を推定できます - 血糖値:約7秒
- 脂質(総コレステロール,LDLコレステロール,HDLコレステロール,中性脂肪) :約6分
自宅でカンタン血糖測定-簡易血糖自己測定器が購入できます
血糖が高め、糖尿病予備軍、また内服治療中の糖尿病患者さまで、『自分で血糖を測って管理をしたい』という方へ、血糖測定器材料の購入が可能です。注射での治療の方以外には、保健適応がありませんが、自宅で血糖測定して管理している人はしていない人よりも糖尿病へ発展する人が少なかったとのデータがあります。
当院で購入されている方については、血糖測定データに基づいて、生活習慣におけるアドバイスをさせていただいております。
糖尿病の家系、健診でひっかかったなど、糖尿病の発症を予防したいという方など、
ぜひご相談ください。当院では、下記の2機種を取り扱っています。
グルテストアクア®
Free Style リブレ®
:フラッシュグルコースモニタリングシステム
皮下に入れたセンサーで間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、リーダーでスキャンすることで、連続測定したグルコース濃度の変動パターンを表示するグルコースモニタリングシステムです。